約180年前に辰野町の川島地区から移築した建物です。
移築された当初は、玄関から南側が厩として作られたこの地方での典型的な農家屋敷でした。
123年前(明治28年)に改築され南座敷と南2階部屋が出来ました。
その改築の名残が入って左側にある階段を昇った南二階部屋に見る事が出来ます。
当時改築を手掛けた棟梁が、
昔ながらの風習で一家の繁栄を願い
大黒柱の下に天保銭を置きました。
その天保銭は、平成のリフォームの時に発見され現在居間の七福神様の前に置いてあります。
ご興味のある方はご覧ください。
昭和30年ごろまでは、この地方で盛んだった
お蚕さんも飼われていました。
屋敷の中央部分を貫く太い梁や鴨居は見事に黒々としていて、
とても落ち着いた雰囲気を出しています。
2階の天井裏は、2か所あり
それぞれ別の階段から
登るようになっています。
南2階の壁には
1950年代の英字新聞が貼られており、
とてもノスタルジックな
空間となっています。
当時の人が
壁紙の下地として
貼られたのだろうと思われます。
明治32年に建てられた蔵がゲストハウスの裏に建っています。
こちらにも古民具を展示していますので
ご覧になりたい方は、声をかけて頂ければご案内いたします。